サステナブル・デザイン

ライフサイクルアセスメントとエンボディドカーボン

ライフサイクルアセスメント(LCA)とは?

LCAは、建築物のライフサイクルの全段階に関連する環境影響を評価する方法論です。LCAによって、環境に最も有害なライフサイクルステージと材料を特定することができます。

LCAには、エンボディドカーボンとオペレーションカーボンの両方、およびその他の環境影響も含まれます。

エンボディドカーボン、オペレーショナルカーボンとは?

  1. エンボディドカーボン:建物の建設、維持管理、耐用年数終了に関連する、建物の生涯を通じて排出されるすべての温室効果ガスの総和。近年は運用炭素の改善が主に行われているため、エンボディドカーボンが主要な課題となっています。
  2. 運用カーボン:建物の運用に関連する温室効果ガス排出量の総和。

なぜLCAを実施するのか?

  1. 環境への配慮:建築環境は、世界の炭素排出量の40%近くを占めているのにも関わらず、建築物の排出量の全容を評価する取り組みは十分ではありません。気候変動による最悪の影響を食い止めるためには、エンボディドカーボンを考慮し、解決策を特定し実行する必要があります。
  2. 今後の法整備:都市や国レベルで、新規開発や改修プロジェクトにおける環境負荷物質の排出量を制限するための法律が制定されつつあります。将来の法規制に備えるには、今すぐ環境負荷物質の使用を検討を始めることが重要です。
  3. 積極的な行動:LCAを実施し、環境負荷炭素を計算し、削減するためのプロセスを見出すことは、複雑で時間がかかるものです。さらに、これは建築物が完成する前にしか対応ができません。
  4. 報告:新規開発や改修プロジェクトの環境負荷炭素は、様々な報告や会計の枠組み(GRESBやGHG会計など)で提出する際の指標となります。

LCAを実施することで、どのような効果があるのか?

LCAを実施し、環境負荷物質削減のための戦略を実行することで、環境へ負荷をかける物質排出量を大幅に改善することができます。建物にこのような持続可能な付加価値を与えるだけでなく、今後予定されている環境負荷物質に関する法的要件に迅速に対応でき、環境負荷物質排出の全容を把握することが可能になります。

Longevity Partnersはどのようにお役に立てるのか?

  1. ハイレベルな戦略:新規開発・改修時のLCA実施、法規制の見直し、目標設定、お客様のチームやサプライヤーへの社内教育などを通じて、エンボディドカーボンに取り組むためのハイレベルな戦略を策定します。
  2. 全ステージでの炭素削減:建築物の生涯炭素排出量を算出し、今後の開発における環境負荷低減のための低炭素設計指針を提案し、運用炭素を削減するためのエネルギー消費削減策を提供します。
  3. 設計チームによるエンボディカーボン削減のためのサポート:低体積炭素材料の調達、循環型経済対策の導入、新しい建設プロセスの導入などの設計チームによるさまざまなエンボディカーボン削減対策の実施をサポートします。プロジェクトの一環として、Longevity Partnersは建物の具現化炭素を計算し、その推移を観測します。
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