リスクマネジメントから価値創造へ – サステナブル・デューデリジェンスが重要な理由
2023年 March 21日
Laure Ferrand, Associate Director – Head of Transaction Services, Longevity Partners France & Belux Thomas Gibbs, Senior Consultant, Longevity Partners 2022年は、不動産投資活動にとって変革の年となりました。持続可能な金融情報開示規則(SFDR)、SRI、EUタクソノミーといった新しい枠組みは、新たな複雑さをもたらし、強力なデューデリジェンスプロセスの必要性をさらに高めました。デューデリジェンスは、SFDRの第8条または第9条に分類されるファンドを効果的に管理するための重要なステップで す。これにより、ファンドマネージャーは、ファンドの特性または持続可能な投資目的に対する投資先の貢献度を把握することができます。 SRIファンドは、投資判断、銘柄選定、運用プロセスにおいて、ESG分析の結果を考慮することが求められています。彼らは、不動産資産の選択戦略を導くために、ESG分析ツールやフレームワークを用いたESG評価手法によってこれを行う必要があります。 サステナビリティ・デューデリジェンスとESGリスク 投資家の観点からは、資産の特性をよく理解することが重要です。市場で「取り残された」あるいは「時代遅れ」の資産のシェアが高まる中、ファンドのESGパフォーマンスを維持するためのスクリーニングが行われなければ、そのリスクはあまりに高くなります。実際、SDDを完了しない場合、ポートフォリオは多くのリスクにさらされることになります。ファンド全体の戦略との整合性を考慮せずに資産を購入すると、規制当局の影響を受けるリスクがあり、また出口でその資産が将来の再値付けにさらされることになりかねません。しかし、買収前に重要なESGリスクと価値創造の機会をすべて分析すれば、不動産資産の道筋をより明確にすることができるのです。 J.P. Morgan Asset ManagementのExecutive DirectorであるMatt […]